結納返しとは?意味と品物・現金の選び方、いつ渡すか

結納返しの意味と、品物・現金の選び方を紹介する記事のアイキャッチ。座卓の結納返しの品と金封

当サイトの記事は編集部が公的機関の情報や辞書、公表されている調査などの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に結婚式場探し・指輪探しのサービスへの案内(広告)を含みます。

結納金をいただくことになって、『お返しって何をすればいいの?そもそも必要なの?』と迷っていませんか。親に聞いても「うちの時は…」と話がまちまちで、余計に分からなくなりますよね。

結論から言うと、結納返しは品物で返す・現金で返す・結納金から差し引く・しない、の4つの形から、両家の地域と考え方に合う物を選べば大丈夫です。正解は1つではありません。

この記事では、結納返しとは何かを押さえたうえで、4つの形を比べ、渡すタイミングと選び方まで順番に見ていきますね。

結納そのものの意味は結納とは?意味と由来で説明しています。

目次

結納返しとは?誰が誰に返すもの?

先に結論

結納返しとは、結納品や結納金を受け取った側が、現金や品物、結納品などでお返しをすることです。女性側が結納を受けた場合は、女性側から男性側へ返します。

ゼクシィは、結納返しを「結納品や結納金を受け取った側が、現金や品物、結納品などでお返しをすること」と説明しています。

辞書でも、結納を受け取った側で約半分の金品を返すことがあり、それを結納返しというとされています(日本大百科全書)。昔から「いただいたら半分ほど返す」という考え方があったんですね。

結納返しを「御袴料」と呼ぶわけ

結納返しで現金を包む時は、「御袴料(おんはかまりょう)」という名目にするのが一般的です。

昔の結納では、男性から女性に帯や小袖を、女性から男性に袴を贈っていたそうです。その名残で、男性からの結納金は「御帯料」や「小袖料」、女性からのお返しは「御袴料」と呼ばれています。

誰が誰に返す?

結納返しは、結納を受けた側が、贈ってくれた側に返すものです。

場合結納を贈る側結納返しをする側
女性が男性の姓になる男性側女性側から男性側へ
男性が女性の姓になる(婿入り)女性側男性側から女性側へ

婿入りの場合は、結納の向きがそのまま逆になります。詳しくは婿養子・婿入りの結納金で紹介しています。

『結納返しは誰が払うの?親?それとも本人?』という疑問もよく聞きます。親と本人のどちらが費用を出すかの決まりを示した説明は見当たりません。家の考え方で決めてかまわないので、本人と親で一度話しておきましょう。

結納返しはしないといけない?

『結納金をいただいたら、お返しはしないといけないの?』と不安になりますよね。

結論から言うと、しないといけないものではありません。ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)では、結納をした人のうち40.9%が結納返しをしていませんでした。

ゼクシィが2025年3月に行った別の調査(結納を行った20代・30代の既婚女性110人)でも、結納返しをした人は38.2%、していない人は51.8%でした。調査によって数字は違いますが、どちらでも「しない人」は少なくないんです。

結納返しの4つの形と、向いている場面

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。結納返しは、大きく分けると次の4つの形があります。

結納返しを品物・現金・結納金から差し引く・しないの4つに分け、向いている場面を比べた図解
形どんな形か向いている場面
品物で返す腕時計やスーツなど、相手が使える物を贈る形に残る物を贈りたい。婚約記念品のお返しも兼ねたい
現金で返す御袴料として現金を包む関東式の結納で、半返しの考え方に合わせたい
結納金から差し引くお返しの分を差し引いた額を、最初から結納金として包むお返しのやりとりを省いて、手間を減らしたい
しない結納返しをしない関西式の結納や、結納金がない時

ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)で、結納をした人の結納返しの形を見ると次のとおりです(複数回答)。

結納返しの形割合
品物で返した33.6%
現金で返した26.1%
結納品(飾り)で返した7.9%
結納返しはしていない40.9%

品物で返す人と、結納返しをしない人が多いことが分かりますよね。どの形を選んでも、珍しいことではないんです。

結納品(飾り)で返す形もある

表の4つとは別に、結納品の飾りそのものでお返しをする家もあります。調査では少数派ですが、地域によってはこの形が根づいています。

例えば関東式の結納返しでは、目録や熨斗、末広などをそろえ、その中に御袴料を入れて納める形がゼクシィで紹介されています。京都では、女性側が控えめな袴飾りを用意してお返しするケースが多い、と百貨店の婚礼の案内で説明されています。

『飾りまで用意するの?』と驚く方もいるかもしれません。ここは親世代の考え方が出やすいところなので、早めに親の希望を聞いておくと安心です。

品物で返す

品物で返す形は、相手が長く使える物を贈れるのがよいところです。婚約指輪をいただいた場合に、そのお返しも兼ねて腕時計などを贈る人もいます。

ゼクシィの同じ調査では、結納返しの品物は腕時計が31.4%、スーツが29.5%、電化製品が13.3%でした(品物を贈った人/複数回答)。品物の選び方は結納返しの品物の選び方で詳しく紹介しています。

現金で返す

結納返しの現金は、関東式の結納でよく見られる形です。ゼクシィは、関東式の場合はいただいた結納金の半額程度を御袴料として包むのが一般的、と説明しています。

現金で返す時は、のし袋に包み、結納品の一つとして目録に入れて納めます。

![結納の席で納める結納返しの品と金封を、白木の台にのせた様子の写真](fig:fig3)のし袋や表書きは結納返しののし袋と表書きで紹介しています。

結納金から差し引く

ゼクシィは、関東式では結納返しを用意せず、最初からその分を差し引いた金額を結納金として渡す方法もある、と紹介しています。

お返しのためにお金が行ったり来たりしないので、すっきりしますよね。ただ、この形にするなら、男性側が包む前に両家で合意しておくことが大事です。

しない

結納返しをしないのも、立派な選択肢です。関西式の結納では、結納返しの考え方がもともと控えめで、実際には行わないケースもあるとされています。

ゼクシィは、結納金がない場合は結納返しはなくてもよい、としています。婚約指輪をいただいた場合も、基本的に結納返しは結納金に対して行えば大丈夫、というマナーデザイナーの話が紹介されていました。

よくある失敗

「お返しはいらないと言われたから」と何も伝えずに済ませると、あとで相手の親が気にしていた、ということもあります。しないと決めた時も、お礼の気持ちは言葉でしっかり伝えておきましょう。

関東と関西で違う結納返しの考え方

『地域で違うって聞くけど、どう違うの?』と思いますよね。

先に結論

一般的に、関東では結納金の半額ほどを返す「半返し」、関西では1割程度を返すか、お返しをしない形が多いと言われています。両家の地域が違う時は、どちらに合わせるか先に決めましょう。

関東で言われる形関西で言われる形
結納返しの目安半返し(半額、3分の1程度とする説明も)1割程度。お返しをしない家も
返し方品物や御袴料で、結納の席で納める受書と1割程度の返礼を「お多芽」として渡す、後日手土産として品物を持参するなど
結納返しの品目の例目録・熨斗・末広・御袴料・家内喜多留・友白髪・寿留女・子生婦・勝男武士熨斗・末広・御袴料・酒料・肴料

関西で言われる「1割程度」について、ゼクシィにはいくつかの説明があります。後日、結納金の1割程度の品物を新郎の家へのお土産として持参するのが一般的、とする記事もあります。

百貨店の結納の案内では、関西ではお返しを行わず、嫁入り道具(家具・家電など)で応えるなど多様だとされています。京都では、女性側が控えめな袴飾りを用意してお返しするケースが多い、という百貨店の説明もあります。

地域ごとの違いは結納の地域の違いでまとめています。金額の目安を詳しく知りたい方は結納返しの相場をご覧ください。

結納金がなく、結納品だけの時

結納金がなく結納品だけをいただいた時の考え方も、関東と関西で違います。

ゼクシィに載っていたマナーデザイナーの話では、関東式なら結納品の数を調整する方法があるそうです。例えば新郎側が7品目なら、女性側は5品目や3品目にするという形です。関西式は、結納金がない場合は特に用意しなくてもよいとされています。

結納返しはいつ渡す?当日・後日・前の違い

『結納返しっていつ渡すのが正解なの?』という方も多いはずです。

先に結論

結納返しは、結納の当日に渡すか、結納の後日に渡すかのどちらかが多いです。どちらでも失礼ではないので、両家で決めておきましょう。

ゼクシィが2025年3月に行った調査(過去2年以内に結納を行った20代・30代の既婚女性110人)では、結納返しを渡したタイミングは次のとおりでした。

タイミング割合
結納当日42.9%
結納後40.5%
結納より前16.7%

当日と後日が、ほぼ半々なんですね。

タイミングどんな時に向いているか
結納当日関東式で結納品として納める。品物がもう決まっている
結納の後日結納金の額を聞いてから品物を選びたい。本人の好みに合わせて一緒に買いに行きたい
結納より前当日の荷物を減らしたい。品物を先に一緒に選んでいる

当日に渡す場合、結納の席では男性側が結納品を納めたあと、女性側から同じ手順で結納返しを納めます。女性の家で結納をする時は、女性側が結納返しを先に下座に飾っておく流れが、ゼクシィで紹介されています。

当日に渡す時の流れと口上

結納の席で結納返しを納める時は、男性側が結納品を納めたのと同じ手順を、女性側がくり返す形になります。

結納の席で結納返しを納める流れ
  1. 男性側の結納品の受け渡しと、受書のやりとりが終わる
  2. 女性の母が、結納返しを男性本人の前へ運んで一礼する
  3. 女性の父が口上を述べる
  4. 男性本人が目録を改め、父・母の順に回して確かめる
  5. 男性本人がお礼の口上を述べる

口上は、結納品を納める時の言い回しをそのまま使えば大丈夫です。

「こちらは私どもからの結納の品でございます。幾久しくお納めください」
「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」

ゼクシィは、口上を丸暗記しなくても、言いやすい言葉に変えても失礼ではないと説明しています。メモを見ながらでもかまいませんよ。

結納金100万円の結納返しはいつ渡す?

結納金100万円をいただく場合も、渡すタイミングの考え方は同じです。

金額が大きいと『その場で返さないと失礼?』と焦りますよね。でも、当日に用意できていなくても大丈夫です。結納金の額を聞いてから、後日にふたりで品物を選びに行く家もあります。

結納返しの形と渡すタイミングを決める順番を示した図解
結納返しの時期を決める前に確かめること
  • 結納金をいただくか、いただくならおおよその額
  • 関東式で結納品として納めるか、品物だけ後日渡すか
  • 品物の場合、相手の好みやサイズを本人に聞けるか
  • 当日の荷物や、遠方からの移動の負担

ゼクシィも、結納金の有無や額は、結納返しに適切な金額を包むためにも確かめておくよう勧めています。ふたりが間に入って確かめ合うのがいちばんスムーズです。

結納返しの品物と現金の選び方

先に結論

品物か現金かは、両家の地域の形と、相手が喜ぶかどうかで決めます。いただいた結納品より豪華にならないようにするのがマナーとされています。

結納返しは、気持ちを形にするものです。ゼクシィは、いただいた結納品よりも豪華にならないようにするのがマナーと説明しています。

結納返しの現金と品物の費用

ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)では、結納返しの費用の平均は次のとおりでした。

結納返しの形費用の平均(2024年調査)参考:2023年調査
現金45.2万円36.4万円
品物23.5万円24.9万円

これは調査の平均で、「この額にしなければならない」というものではありません。いただいた結納金の額や地域の形によって大きく変わるので、両家の事情で決めて大丈夫です。

品物と現金、どちらにする?

こんな時は選びやすい形
関東式で、結納品として納めたい現金(御袴料)
相手に形に残る物を贈りたい品物
相手の好みが分からない現金、または後日一緒に選ぶ品物
婚約指輪のお返しも兼ねたい腕時計などの品物

百貨店の結納の案内では、記念品として男性から女性へは指輪を、女性から男性へは腕時計・スーツ・万年筆などを贈り合い、これを結納品に代える例もあるとされています。

結納返しを結納金から出すのはあり?

『いただいた結納金から、結納返しを出していいの?』と迷う方もいますよね。

結納返しを結納金から出してよいかについて、決まりを示した説明は見当たりません。ゼクシィでは、結納金はふたりの新生活や結婚式の費用に充てられることが多いとされています。

そこから結納返しを用意するかどうかは、家の考え方で決めて大丈夫です。お金の行き来を減らしたいなら、最初から差し引いて包んでもらう方法もあります。結納金の使い道は結納金の使い道でまとめています。

婚約指輪と結納返しを一緒に考える

結納返しを品物にする時は、婚約指輪のお返しとして腕時計を選ぶ人も多いですよね。せっかくなら、結婚指輪も一緒に見ておくと、ふたりで同じお店を何度も回らずにすみます。

指輪を探すなら、相談先を使うのも一つの方法です。

ハナユメ(PR)

婚約指輪・結婚指輪を、ブランドやエリアから探すなら

ハナユメでは、ブランドやエリアから婚約指輪・結婚指輪を探して、リングショップへの来店予約ができます。ブランドごとの来店予約特典があり、LINEで指輪探しの相談もできます。

無料ハナユメの指輪探しを見る

取り扱いブランドや特典の内容は公式サイトでご確認ください。

ハナユメ(株式会社エイチームライフデザインが運営)の指輪探しでは、ブランドやエリアから婚約指輪・結婚指輪を探して、リングショップの来店予約ができます。指輪探しだけの相談なら、LINEでも受け付けています。

もちろん、気になるお店に直接行って見比べる探し方もあります。結納と婚約指輪の関係は結納と婚約指輪の関係で紹介しています。

知恵袋でよくある相談:結納返し

Yahoo!知恵袋にも、結納返しについての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多いものから3つ選び、要点をまとめて答えますね。

相談1:顔合わせで結納金をいただいた。お返しはどうする?

結納はせずに顔合わせをしたところ、相手の家から結納金をいただいた。お返しをするべきか迷っている、という相談です。

ゼクシィによると、顔合わせ食事会の席に金封を持参するなど、結納金の受け渡しは想像以上に多いそうです。

「顔合わせだけ」のつもりで当日いただいた場合は、相手もお返しを望んでいない可能性がある、とマナーデザイナーは話しています。気になるなら、後日ふたりで記念品を一緒に買いに行く方法もありますよ。

相談2:「結納返しはなしで」と言われた。本当に何もしなくていい?

結納の前に、相手の家から結納返しはいらないと言われ、まったく用意していなかった、という相談です。

相手の家からはっきり「なしで」と言われたなら、その言葉に甘えて大丈夫です。無理に用意すると、かえって相手に気をつかわせてしまうこともあります。

ただ、気持ちが落ち着かない時は、お礼状や手土産で感謝を伝える方法もあります。

「結納返しは不要とのお心づかい、ありがとうございました。そのぶん、ふたりの新生活に大切に使わせていただきます」

こんなひと言を添えると、相手の家も安心しますよ。

相談3:新郎が自分で用意した結納金。お返しは誰に?

新郎が自分の貯金で結納金を用意し、顔合わせで渡した。お返しは新郎本人にするのか、新郎の親にするのか、という相談です。

ゼクシィは、結納金は親が払っても本人が払っても問題なく、金封にも名前を入れないのが普通だと説明しています。

結納返しは、関東式なら結納の席で男性本人に納めます。後日渡す場合は、新郎本人に渡しつつ、新郎の親にもお礼を伝えておくと丁寧です。

よくある質問

結納返しとは何ですか?

結納品や結納金を受け取った側が、現金や品物、結納品などでお返しをすることです。女性側が結納を受けた場合は、女性側から男性側へ返します。

結納金のお返しは必要ですか?

必要かどうかは地域と家の考え方によります。ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)では、結納返しをしていない人が40.9%でした。両家で話して決めましょう。

結納返しはいつ渡しますか?

結納の当日か、結納の後日に渡す人が多いです。関東式では結納の席で結納品として納める形もあります。両家でタイミングを決めておきましょう。

結納返しを現金にする時の名目は?

「御袴料(おんはかまりょう)」とするのが一般的です。昔、女性から男性へ袴を贈っていた名残とされています。

結納返しをしない場合、何か代わりにすることは?

お礼の気持ちを言葉や手紙で伝えましょう。気になるなら、後日ふたりで記念品を選ぶ、手土産を持っていくなどの方法もあります。

まとめ

この記事の要点
  • 結納返しとは、結納を受けた側が現金や品物でお返しをすること
  • 形は、品物・現金・結納金から差し引く・しないの4つ
  • 関東は半返し、関西は1割程度かお返しなしと言われるが、家によって違う
  • 渡すのは結納の当日か後日が多い。どちらでも失礼ではない
  • いただいた結納品より豪華にならないようにする
  • 結納金の有無と額は、ふたりが間に入って事前に確かめる
結納ドットコム

結納ドットコム 編集部

結納の意味と形、結納金・結納返し・結納品の準備、服装や挨拶、顔合わせ食事会から結婚式の準備までを、両家が安心して話し合えるように整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次