結納品それぞれの意味|長熨斗・末広・友白髪・寿留女・勝男武士

結納品それぞれの意味を紹介する記事のアイキャッチ。白木の台にのせた末広と長熨斗

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結納品の一覧を見て、『寿留女?子生婦?なんて読むの?』『するめや昆布に、どんな意味があるの?』と首をかしげた方も多いはずです。当日に意味を聞かれたら答えられるか、ちょっと不安になりますよね。

結論から言うと、結納品はどれも長寿・子宝・繁栄・末永いご縁といった願いを、食べ物や道具に託した縁起物です。漢字の当て字を見ると、その願いがぐっと分かりやすくなります。

この記事では、結納品それぞれの意味を当て字と一緒に一覧にして、地域で品目が変わる理由もお伝えしますね。

目次

結納品の意味を漢字の当て字で読み解く

先に結論

結納品の名前には、縁起のよい漢字が当てられています。たとえば寿留女(するめ)は「末永く嫁ぎ先に留まるように」、子生婦(こんぶ)は「子宝に恵まれるように」という願いが込められているとされています。

結納品とは、婚約の証しとして取り交わす品々のことで、結納金も含まれるとゼクシィは説明しています。品物の全体像は結納品とは?9品目の意味と並べ方で紹介しています。

結納品の名前と、漢字の当て字に込められた願いを並べた一覧の図解

9品目の当て字と込められた願い

関東式の9品目を中心に、当て字と意味を表にまとめました。

品目(読み)もとの品物当て字のポイント込められた願い
目録(もくろく)品名と数を書いた書類「茂久録」と書くこともある結納品の納品書のような役割
長熨斗(ながのし)のしあわび長くのばした熨斗不老長寿
御帯料(おんおびりょう)結納金昔は帯地を贈った名残婚約のしるし
末広(すえひろ)白い扇子末に広がる家の繁栄
友白髪(ともしらが)白い麻糸友に白髪になるまで長寿と夫婦円満
子生婦(こんぶ)昆布子を生む婦子宝、よろこぶ
寿留女(するめ)するめ寿が留まる女末永いご縁
勝男武士(かつおぶし)かつお節勝つ男・武士力強さ、永遠
家内喜多留(やなぎだる)酒だる家の内に喜びが多く留まる家に喜びが留まる

『こんなに意味があったんだ』と驚いた方もいるかもしれません。どの品も、ふたりと両家の幸せを願う気持ちが形になっているんです。

品名や漢字の書き方は、地域や手配したお店によって違う場合があるとゼクシィは説明しています。

御帯料・小袖料はなぜ「帯」「袖」?

結納金の呼び名にも、昔の贈り物の名残があります。

百貨店の解説では、かつての結納で男性から女性に帯や小袖を、女性から男性に袴を贈っていたとされています。そこから、結納金を「帯料」「小袖料」、お返しを「袴料」と呼ぶことがあるそうです。

ゼクシィは、関東式では「御帯料」、関西式では「小袖料」と呼ぶと説明しています。金宝包(きんぽうづつみ)と書くこともあります。

当日に意味を聞かれた時の言い方

結納の席で、親族から『この品はどういう意味?』と聞かれることもありますよね。長い説明はいらないので、ひと言で答えられるようにしておくと安心です。

聞かれた品ひと言の答え方
長熨斗「長生きを願う縁起物です」
末広「末広がりに栄えるように、という扇子です」
友白髪「ふたりで白髪になるまで仲良く、という意味です」
子生婦「子宝に恵まれるように、という昆布です」
寿留女「ご縁が末永く続くように、というするめです」

なぜ食べ物が多いの?

結納品に、するめや昆布、かつお節といった食べ物が多いのには理由があります。

百科事典マイペディアによると、結納の品物は、婿が嫁の家に持参する酒肴(お酒と肴)から始まったとされています。その後、花嫁の衣装や装身具が主になり、近年ではお金に目録を添える形が多いそうです。

江戸時代の阿波国の例として、日本国語大辞典には、末広・こんぶ・するめ・干した鯛・酒だるなどを贈った記録が引かれています。今の結納品の顔ぶれと、よく似ていますよね。

結納の歴史は結納の歴史と由来で詳しく紹介しています。

結納の熨斗(長熨斗)の意味と、手土産の熨斗

先に結論

長熨斗は、あわびをのして乾かした「のしあわび」のことです。不老長寿の食べ物とされる縁起物で、最高級の贈答品とされてきました。

結納の熨斗(のし)は、結納品の中でも特に大切にされてきた品です。ゼクシィは、長熨斗をあわびをのして(伸ばして)乾燥させたもので、不老長寿の食べ物とされる縁起物と説明しています。

百貨店の結納の解説では、のしあわびは延命に通じ、不死の薬といわれて長寿の象徴とされ、これを贈ることが最大の祝意を表すと紹介されています。

贈り物の「のし」のもとは長熨斗

日本国語大辞典では、長熨斗を「長くのばしてつくった熨斗鮑。祝儀の贈物に添える」と説明しています。

お祝いの贈り物に「のし」を付ける習慣と、結納品の長熨斗は、同じ「熨斗鮑」から来ているんですね。

呼び方どんなものか
長熨斗(関東式)のしあわびを長くのばした結納品
熨斗(関西式)関西式の結納品の熨斗
のし紙ののしお祝いの贈り物に添える飾り

結納の手土産に熨斗はかける?

『結納の手土産にも熨斗をかけるの?』という相談はとても多いです。

結納の手土産の熨斗について、結納専用の決まりを説明した公式の情報は見当たりませんでした。ただ、結婚にまつわる贈り物として、次のような考え方が紹介されています。

手土産ののし紙で確かめること
  • 水引は、ほどけない結び切りを選ぶ(百貨店の進物の解説では、結婚祝いは結び切りとされる)
  • 結納・結婚では、10本の夫婦水引を使うとされる
  • 色は紅白か金銀を選ぶ
  • 表書きは、文字がのしや水引にかからないように書く
  • 地域で違うことがあるので、購入する店で「結納の手土産です」と伝えて相談する

百貨店の結納の解説では、結納記念品ののし紙は紅白10本の結び切りで、表書きは「壽」とする例が紹介されています。手土産も、これに合わせて考えておくと迷いにくいですよ。

百貨店の婚礼の案内では、手土産は鰹節や昆布、紅白最中、昆布巻きなど縁起のよいものがよいとされています。

割れやすいものや切り分けて食べるものは避けた方がよいそうです。選び方は結納・顔合わせの手土産で紹介しています。

水引やのしの全体は結納の水引とのしで詳しく紹介しています。

結納品の末広とは?扇子に込められた意味

先に結論

結納品の末広とは、白無地の扇子のことです。末広がりの形から「末に広がり、繁栄する」という願いを込めた縁起物で、結納では一対として2本を贈ります。

『結納の扇子って、普通の扇子と何が違うの?』と思いますよね。

ゼクシィは、結納の末広を白無地の扇子と説明しています。扇子が開くと先が広がる形から、末広がりの縁起物とされているんです。

デジタル大辞泉でも、末広は扇子の別名で、「広がり栄える意で、祝い事に用いるもの」と説明されています。

白い扇子に込められた願い

末広の白には、無垢な心という意味があるといわれています。百貨店の解説では、潔白・純真・無垢、さらに幸福や家族の繁栄が末に広がるという意味があるとされています。

末広の特徴意味
扇子の形開くと先が広がる、末広がり
白無地潔白・純真・無垢
2本で一対夫婦がそろうこと
呼び名関東式は「末広」、関西式は「寿恵廣」と書く

関西式の「寿恵廣(すえひろ)」は、寿・恵み・広がるという縁起のよい字を当てた書き方です。

白木の台にのせた結納品の末広(白い扇子)と長熨斗の様子
末広はその後どうする?

結納が終わった後の結納品は、挙式まで自宅に飾る家が多いとされています。その後の扱いは家によって違うので、結納品の飾り方と飾る期間も参考にしてみてください。

結納のするめ・昆布・かつお節・友白髪の意味

結納品の中でも、食べ物の名前が並ぶ品は特に気になりますよね。ここでは、するめ・昆布・かつお節と、友白髪の意味を見ていきます。

寿留女(するめ・スルメ)

結納のするめは「寿留女」と書きます。ゼクシィは、するめは長く保存できることから「お嫁さんが末永く嫁ぎ先に留まるように」、かむほど味が出ることから「末永いご縁」の意味もあると説明しています。

百貨店の結納品売場の説明では、「喜び事を留める女性になるように」という願いと紹介されています。スルメという身近な食べ物に、末永い関係への願いが込められているんですね。

子生婦(こんぶ・昆布)

結納の昆布は「子生婦」と書きます。昆布の繁殖力にあやかって子宝を願う縁起物で、「よろこぶ」にも通じるとされています。

勝男武士(かつおぶし)

かつお節は「勝男武士」と書きます。

ゼクシィは、保存食なので「永遠」の意味があり、武運が長く続く縁起物と説明しています。百貨店の結納品売場では「剛毅な男性の象徴」とされています。

友白髪(ともしらが)

友白髪は、白い麻糸を白髪に見立てたものです。

共に白髪になるまで、という長寿と夫婦円満の願いが込められています。「友志良賀」と書くこともあります。

品目当て字願いを一言で
寿留女寿・留・女末永く嫁ぎ先に留まる、末永いご縁
子生婦子・生・婦子宝、よろこぶ
勝男武士勝・男・武士力強さ、永遠
友白髪友・白髪共に白髪になるまで

『今の時代に「嫁ぎ先に留まる」って…』と感じる方もいるかもしれません。

昔の願いの言葉はそのままでも、今は「ふたりの縁が末永く続くように」という気持ちで贈る家が多いはずです。気になる時は、そう伝えれば大丈夫ですよ。

結納のお酒・酒肴料・鯛の意味

先に結論

結納のお酒は「家内喜多留(やなぎだる)」として贈ります。昔は酒だるを贈りましたが、今は現金を包むのが一般的です。百貨店の解説では「酒肴料」として現金で代えることも多いとされています。

結納の席は、もともと両家がお酒と肴を一緒にいただく場から始まったといわれています。そのため、お酒にまつわる結納品は今も大切にされているんです。

家内喜多留と酒肴料

家内喜多留は「家の内に喜びが多く留まる」と書き、家に喜びが留まる願いが込められています。

ゼクシィは、昔は酒だるを贈っていたが今は現金を包むのが一般的で、結納金の1割程度が目安と説明しています。百貨店の解説では、今は「酒肴料」として現金を包んで代えることも多いとされています。

お酒にまつわる結納品で確かめること
  • 本物のお酒を持参するか、家内喜多留として現金で包むか
  • 現金で包む場合、表書きを家内喜多留・柳樽料・酒肴料のどれにするか
  • 関西式の場合、松魚料(肴料)も用意するか
  • 九州などで、お酒や鯛を持参する習わしがあるか
  • 受け取る側が、同じ品目でお返しをする予定か

関西式の柳樽料・松魚料

関西式の品目意味
柳樽料(やなぎだるりょう)お酒の代わりのお金。関東式の家内喜多留にあたる
松魚料(まつうおりょう)肴料(食事代)。松魚はかつお節のこと

関東式では、松魚料の代わりに勝男武士を贈るとゼクシィは説明しています。

結納の鯛

『結納に鯛を持っていく地域があるって本当?』と聞かれることもありますよね。ゼクシィは、九州では結納品に「御知家(お茶)」を加え、お酒や鯛二尾を持参する風習などがあると紹介しています。

江戸時代の阿波国の例にも、干した鯛を贈った記録があります。

結納の鯛は、地域によっては今も大切にされている品なんですね。鯛やお酒を持参するかどうかは地域で違うので、両家で確かめておきましょう。

よくある失敗

お酒を「家内喜多留」として現金で包むのか、本物のお酒を持参するのかを確かめないまま準備してしまうことがあります。地域の習わしで違うので、品目を決める時に両家でそろえておきましょう。

地域で結納品の品目が変わる理由

結納品の品目は、関東式と関西式で大きく違います。品目が変わる理由をはっきり説明した公式の情報は見当たりませんでしたが、結納の進め方や飾り方の違いが、品目の違いにつながっています。

関東式・関西式・九州の結納品の違いを、贈り方・飾り方・品目で比べた図解
関東式
  • 男性側と女性側の双方が結納を交わす
  • すべての品を一つの台にまとめてのせる
  • 勝男武士や友白髪など、縁起物の品が多い
  • 婚約指輪は結納品に含めない
関西式
  • 男性側が女性側に納める
  • 1品ずつ別の台にのせ、松竹梅や鶴亀の水引を添える
  • 高砂(老夫婦の人形)や結美和(婚約指輪)が入る
  • お酒や肴は柳樽料・松魚料としてお金で包む

関西式では、松竹梅や鶴亀といった縁起物の水引を添えた結納品を、1つずつ白木の台にのせて飾るとゼクシィは説明しています。関西式特有の高砂は、老夫婦の人形で、夫婦愛と長寿の象徴とされています。

高砂と結美和は関西式ならではの品

関西式には、関東式にはない品が入ります。

高砂(たかさご)は、老夫婦の人形で、翁人形とも呼ばれます。ゼクシィは、夫婦愛と長寿を象徴する、関西式特有の結納品と説明しています。

結美和(ゆびわ)は、婚約指輪のことです。

関西式では婚約指輪を目録に入れて結納品として贈り、関東式では結納品に含めないとされています。人形の飾り方やその後の扱いは結納の高砂人形・羽子板の意味で紹介しています。

九州や京都の特徴

地域紹介されている特徴
九州結納品に御知家(お茶)を加え、お酒や鯛を持参する風習がある
京都男性側が結納飾りを用意し、女性側は控えめな袴飾りでお返しするケースが多い

九州で結納品にお茶を加える一方、ほかの地域ではお祝いの席でお茶を避けて桜湯を出す風習もあります。

地域によって考え方が逆になることもあるんですね。縁起物の飲み物は結納の縁起物とお茶で紹介しています。

両家の地域が違う時は、どちらの形にそろえるかを先に話し合いましょう。地域ごとの違いは結納の地域の違いで詳しく紹介しています。

知恵袋でよくある相談:結納品と熨斗の意味

Yahoo!知恵袋には、結納品や熨斗についての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選び、要点をまとめて答えますね。

相談1:結納の手土産に熨斗は必要?表書きは?

来月結納をするので、手土産に熨斗をかけるべきか、表書きはどうするかを知りたい、という相談です。

結論から言うと、結納はお祝いの席なので、のし紙をかけておくと丁寧です。水引は結び切りの紅白か金銀、表書きは「寿」とする例が多く紹介されています。

ただ、地域で違うこともあるので、購入するお店で「結納の手土産です」と伝えると、合ったものを用意してもらえますよ。

相談2:結納のお酒にかける熨斗は?

結納でお酒を持参する時、どんな熨斗をかければいいか、という相談です。

お酒を持参する場合も、結婚にまつわる贈り物として、結び切りの水引ののし紙を選ぶと安心です。

お酒を本物で持参するか、家内喜多留として現金で包むかは地域で違います。まずは両家で、どちらの形にするかを確かめておきましょう。

相談3:略式結納の結納品3品って何?

ホテルで略式結納をするので、結納品は少なくしたいが、3品とは何をそろえるのか、という相談です。

ゼクシィは、最近では結納金や熨斗など3品目程度に簡単にした結納も増えていると紹介しています。結納金・熨斗・末広のように、意味の大きい品に絞るのが一つの考え方です。

どの品を残すかは、お店や地域で考え方が違うので、結納品の専門店や会場に相談してみてください。品数の選び方は結納セットの選び方で紹介しています。

結納の準備が整ったら次は式場探しへ

結納品の意味が分かると、当日の飾りを見るのも楽しみになりますよね。結納や顔合わせの日取りが決まったら、結婚式の式場探しも並行して始める人が多いです。

結納品を式の日まで飾っておく家もあるので、式の時期の目安を早めに立てておくと安心です。

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よくある質問

結納品の末広とは何ですか?

白無地の扇子のことです。末広がりの形から「末に広がり、繁栄する」という願いを込めた縁起物で、結納では一対として2本を贈ります。

結納のするめにはどんな意味がありますか?

「寿留女」と書き、長く保存できることから「末永く嫁ぎ先に留まるように」、かむほど味が出ることから「末永いご縁」という意味があるとされています。

結納の昆布の意味は?

「子生婦」と書き、昆布の繁殖力にあやかって子宝を願う縁起物です。「よろこぶ」にも通じるとされています。

結納の酒肴料とは何ですか?

お酒や肴の代わりに包むお金のことです。百貨店の解説では、家内喜多留を「酒肴料」として現金で代えることも多いとされています。

結納の熨斗にはどんな意味がありますか?

長熨斗は、あわびをのして乾かしたもので、不老長寿の縁起物とされています。これを贈ることが最大の祝意を表すと説明されています。

まとめ

この記事の要点
  • 結納品は、長寿・子宝・繁栄・末永いご縁などの願いを託した縁起物
  • 寿留女・子生婦・勝男武士・家内喜多留など、当て字に願いが込められている
  • 長熨斗はのしあわびで、不老長寿の縁起物
  • 末広は白無地の扇子で、末広がりの繁栄を願う
  • 家内喜多留は今は現金で包むことが多く、酒肴料として代えることもある
  • 品目は関東式・関西式・九州などで違うので、両家でそろえる
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結納ドットコム 編集部

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