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結納の日が近づいてくると、『何か失礼なことをしてしまわないかな』と心配になりますよね。普段の食事会とは違う場なので、緊張するのは自然なことです。
結論から言うと、結納のマナーは「段取りを両家でそろえておくこと」と「相手の家を立てる振る舞い」の2つを押さえれば大丈夫です。細かい作法は、メモを見ながらでもかまいません。
この記事では、到着から帰るまでの場面ごとに振る舞いを並べ、結納金・結納返しのマナーや避けたい言葉の言い換えもまとめました。
結納そのものの意味は結納とは?意味と由来で説明しています。
結納のマナーで大事なのは2つだけ
結納のマナーで大事なのは、事前に両家で段取りと形式をそろえること、そして当日は相手の家を立てる振る舞いをすることです。
結納の作法は、地域や家の考え方で大きく違います。関東式と関西式でも、品物の並べ方やお返しの考え方が変わるんです。
だからこそ、いちばん失礼にあたりやすいのは「両家の考えがそろっていないまま当日を迎えること」です。作法を一つ間違えるより、そちらのほうがずっと気まずくなりやすいんですよね。
当日までに両家でそろえておきたいこと
- 正式結納か略式結納か、顔合わせ食事会にするか
- 関東式か関西式か、結納品の品数
- 結納金と結納返しをするか、するならどの形か
- 服装の格(和装か洋装か)
- 進行役と口上を言う人
- 食事代をどちらが持つか
この中で、話しにくいのはお金の話ですよね。本人どうしが間に入って、それぞれの親の考えを聞いてから伝え合うと、親どうしが直接ぶつからずにすみます。
『結納ってやらないとマナー違反なの?』と気にする方もいます。百貨店の結納の案内でも、結納はしなくてはならない儀式ではないと説明されています。するかどうかは両家で決めて大丈夫です。
到着から帰るまで:場面ごとの振る舞い
ここからは、当日の流れに沿って振る舞いを見ていきます。場面ごとに「ここだけ気をつける」を押さえておけば、慌てずにすみますよ。

| 場面 | 振る舞いのマナー |
|---|---|
| 到着 | 約束の時間より少し早めに着く。女性の家なら、玄関先で手土産を渡す |
| 飾り付け | 結納品を飾っている間は、会話を控える |
| 入場・着席 | 男性側が先に入り、上座に座る。女性側はそのあとに入る |
| 口上 | 決まった言葉を落ち着いて言う。メモを見てもよい |
| 結納品の受け渡し | 品物や台は両手で扱い、一礼してから渡す |
| 祝い膳 | 儀式が終わってから食事にする。乾杯や歓談で和やかに |
| 帰り | お礼を伝えて、長居しすぎずに失礼する |
ゼクシィの説明では、結納の儀式そのものは短く、そのあとに祝い膳を設けるのが一般的とされています。儀式の間は飲食をしないので、食事は終わってからと覚えておきましょう。
席順と入る順番
結納では、お客様の立場になる男性側が上座に座るのが基本とされています。上座は出入口から遠い席で、和室なら床の間に近い席です。
婿取りの場合は、女性側が上座になります。細かい並び方は結納の席順で図にしています。
口上はメモを見ながらでもいい
『口上を間違えたらどうしよう』と、一番緊張するのがここかもしれません。
ゼクシィは、口上を丸暗記しなくても、自分が言いやすい言葉に変えても失礼ではないと説明しています。メモを見ながらでも大丈夫なんです。
「幾久しくお納めください」「幾久しくお受けいたします」の2つだけは、結納でよく使われる言葉なので覚えておくと安心です。口上の全文は結納の口上の例文にまとめています。
緊張をほぐそうとして、儀式の途中で雑談をはさんでしまうことがあります。儀式は短いので、口上と受け渡しが終わるまでは静かに進め、話は祝い膳で楽しみましょう。
服装と手土産のマナー
服装は、両家で格をそろえるのが基本です。片方の家だけ和装、もう片方は普段着、という形になると、どちらも気まずくなってしまいます。
百貨店の婚礼の案内では、結納の服装は略礼装が基本とされています。父と本人の男性はダークスーツ、女性本人は振袖やワンピース、母は訪問着やワンピースなどが例に挙がっています。詳しくは結納の服装で紹介しています。
手土産は、縁起のよい品が好まれるとされています。同じ案内では、鰹節や昆布、紅白最中などがよいとされ、割れやすい物や切り分けて食べる物は避けたほうがよいと説明されています。
結納金のマナー:包み方・渡し方・受け取り方
結納金は新札で用意し、のし袋や金封に包みます。そのまま手渡しはせず、白木の台や切手盆にのせて相手に向けて差し出すのがマナーとされています。
結納金のマナーで迷いやすいのは、包み方と渡し方ですよね。ゼクシィの説明をもとに、流れを手順にまとめました。
- 新札を用意する
- お札は人物の顔を上にして中包みに入れ、中包みの中央に旧字体の漢数字で金額を書く
- 外袋の裏は、下側の折り返しが上にくるように重ねる
- 当日まで風呂敷に包んでおく
- 渡す直前に、白木の台か切手盆に移す
- 台を時計回りに90度ずつ2回回し、相手の方へ向けて差し出す
外袋の裏を下側が上にくるように折るのは、「慶びは上向き」という意味合いからとされています。
切手盆は、受け渡しのあとで返すのが一般的です。白木の台は、そのまま相手に差し上げられます。
受け取る側のマナー
結納金だけの受け渡しでは、正式な結納と違って、女性本人が受け取ることが多いとされています。受け取る時は、両手で台を受けて、ひと言お礼を伝えます。
「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」
受け取ったその場で中身を確かめることはしません。金額の話も、その場ではしないのが落ち着いた振る舞いです。
結納金の話を切り出す時のマナー
結納金の金封には、名前を入れないのが普通とされています。親が出しても本人が出しても問題ない、とゼクシィは説明しています。
ゼクシィに載っていたコーディネーターの話では、結納金をなしにしたいと男性側から申し出るのは避けたい、とされていました。新郎側から言うと失礼だと感じる親もいるためです。
結納金の相場は結納金の相場で、調査の数字とあわせて紹介しています。
結納返しのマナー
結納返しは、いただいた結納品より豪華にならないようにするのがマナーとされています。するかどうか、どの形にするかは、地域と家の考え方で決めましょう。
結納返しのマナーは、関東と関西で考え方が違います。一般的に、関東では半返し、関西では1割程度を返すと言われています。関西では、お返しをしない家もあります。
| 考え方 | どんな形か |
|---|---|
| 関東で言われる形 | いただいた結納金の半分ほどを、品物や御袴料で返す |
| 関西で言われる形 | 1割程度を返す。後日、手土産として品物を持参する家も |
| 差し引く形 | 結納返しの分を差し引いた額を、最初から結納金として包む |
| しない形 | 結納金がない時は、結納返しもなくてよいとされる |
ゼクシィの説明では、結納金がない時は結納返しはなくてもよいとされています。
婚約指輪をいただいた場合は、結納返しは基本的に結納金に対して行えばよい、というマナーデザイナーの話も紹介されています。結納返しの全体は結納返しとは?でまとめています。
- 結納金の有無と額を、本人どうしが事前に確かめておく
- お返しの形を、相手の家の慣習に合わせて決める
- 品物の時は、相手が長く使える物を選ぶ
- 結納金の額を当日まで知らずに、お返しを用意していない
- いただいた物より目立つ、豪華なお返しをする
- 相手に相談せずに、お返しを省く
避けたい言葉と、言い換えの例
『挨拶で縁起の悪い言葉を言ってしまったら…』と気になる方もいますよね。
結納の席では、結婚式と同じく、別れや繰り返しを思わせる言葉を避ける考え方があります。うっかり言ってしまっても、慌てず続ければ大丈夫です。
辞書では、婚礼の時の「去る」「帰る」などが、使うのを嫌う言葉の例として挙げられています。終わりを「お開き」と言ったり、「切る」という言葉を避けたりするのも、婚礼の縁起言葉とされています。
ゼクシィの結婚式向けの解説では、別れる、切る、冷める、終わる、去るなどが避けたい言葉の例です。「重ね重ね」のような重ね言葉も、繰り返しを思わせるため避けるとされています。
言い換えの早見表

| 言いがちな言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|
| これで終わります | これでお開きにいたします |
| 最後に | 結びに |
| そろそろ帰ります | そろそろ失礼いたします |
| お忙しい中 | ご多用の中 |
| 重ね重ねお礼を | 心よりお礼を |
| たびたびすみません | いつもありがとうございます |
| 再び伺います | 改めて伺います |
「忙しい」は「亡」の字が入るため、避ける人もいます。「ご多用の中」と言い換えると自然です。
一方で、口上で使う「幾久しく」は、結納の決まり文句として使われる言葉です。重ね言葉に見えても気にしなくて大丈夫ですよ。
ゼクシィの解説でも、前向きな文脈なら重ね言葉を気にしすぎなくてよいとされています。言葉を選ぶことに気を取られて、お祝いの気持ちが伝わらなくなるほうがもったいないですよね。
お茶ではなく桜湯を出す理由
女性の家で結納をする時は、控室などで桜湯を出すことがあります。辞書では、桜湯は婚礼などのめでたい席で、お茶の代わりに用いるものとされています。
お茶は「お茶を濁す」という言葉につながるため、おめでたい席では避ける風習があるそうです。ただし九州のように、結納品にお茶を加える地域もあります。地域で考え方が逆になることもあるので、迷ったら両家で確かめておきましょう。
知恵袋でよくある相談:結納のマナー
Yahoo!知恵袋にも、結納のマナーについての相談がたくさん寄せられています。閲覧の多いものから3つ選び、要点をまとめて答えますね。
結納金の有無を、どちらの家から切り出すのがマナーか分からない、という相談です。
結論から言うと、親どうしで切り出すより、本人どうしが先に話しておくのがおすすめです。ふたりがそれぞれの親の考えを聞き、間に立って伝え合うと角が立ちにくくなります。
ゼクシィでも、結納金の有無や額は、結納返しを準備するためにもふたりが確認し合うよう勧めています。
顔合わせを兼ねた結納で、両家の親がふたりの住む県まで来てくれることになった、という相談です。
遠くから来てくれる親には、移動の負担をねぎらうひと言を最初に伝えましょう。会場は駅から近い所を選ぶと、親も安心です。
「遠いところをありがとうございます。お疲れではありませんか」
このひと言があるだけで、場の空気がぐっと和らぎますよ。
友人に「結納は常識」と言われて不安になった、という相談です。
結納をしないことは、マナー違反ではありません。ゼクシィの結婚トレンド調査でも、今は顔合わせ食事会だけを行う人が大半です。
大事なのは、両家が納得できる形を選ぶことです。結納をしない場合の伝え方は結納をしない場合の代わりと親への伝え方で紹介しています。
結納のあとの準備も、早めに
結納の席で、両家から「式はいつごろに?」と聞かれることもありますよね。結納や顔合わせの日取りが決まったら、式場探しも並行して始める人が多いですよ。
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よくある質問
結納のマナーで一番大事なことは何ですか?
両家で形式や段取りを事前にそろえておくことです。作法を一つ間違えるより、両家の考えが食い違ったまま当日を迎えるほうが気まずくなりやすいです。
結納金のマナーで気をつけることは?
新札で用意し、のし袋に包んで、白木の台や切手盆にのせて渡します。そのまま手渡しはしないのがマナーとされています。
結納返しのマナーはありますか?
いただいた結納品より豪華にならないようにするのがマナーとされています。関東では半返し、関西では1割程度と言われますが、家によって違うので両家で確かめましょう。
口上を間違えたら失礼になりますか?
失礼にはなりません。メモを見ながらでもよく、言いやすい言葉に変えても大丈夫とされています。落ち着いて続ければ問題ありません。
まとめ
- 結納のマナーは、両家で段取りをそろえることと、相手の家を立てる振る舞いの2つ
- 飾り付け中は会話を控え、男性側が先に入って上座に座る
- 口上はメモを見てもよい。「幾久しく」だけは覚えておく
- 結納金は新札で包み、白木の台や切手盆にのせて差し出す
- 結納返しは、いただいた物より豪華にならないようにする
- 別れや繰り返しを思わせる言葉は言い換える。気にしすぎなくてよい





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