正式結納とは?仲人が両家を行き来する昔ながらの流れ

正式結納の意味と流れを紹介する記事のアイキャッチ。和室の床の間に飾られた結納品と、品を差し出す手元

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親から『結納はきちんと正式に』と言われて、正式な結納って何だろうと調べている方もいますよね。仲人が関わることは知っていても、どう進むのかは分かりにくいものです。

結論から言うと、正式結納とは、仲人が男性側と女性側の家を行き来して、結納品と受書を届ける形の結納です。両家は直接顔を合わせないのが特徴です。

この記事では、正式結納の流れを男性側・女性側・仲人の3者の動きに分けてお伝えしますね。

目次

正式結納とは?仲人が両家を行き来する結納

先に結論

正式結納は、仲人が両家の間を往復し、結納品と受書をやりとりする形です。両家は直接会いません。今は仲人を立てずに両家が集まる略式結納が主流で、正式結納を行う家は少なくなっています。

ゼクシィは、正式結納を「仲人が両家を行き来して結納品、受書のやりとりをし、両家は直接会わずに結納が執り行われます」と説明しています。

一方で、最近は仲人を立てずに料亭やホテルなどで行う略式結納が主流だとしています。結納の全体像は結納とは?意味と由来、今の結納の形で詳しくお話ししています。

正式結納で出てくる言葉

正式な結納には、ふだん聞きなれない言葉がいくつも出てきます。先にかみくだいておきますね。

言葉意味
仲人(なこうど)両家の間に立って縁談をまとめ、結納を取り持つ人
結納品婚約のしるしに贈る品々。結納金も含まれる
目録(もくろく)結納品の品名と数を書いた、納品書のようなもの
受書(うけしょ)結納品を確かに受け取ったことを伝える、受領書のようなもの
結納返し結納品や結納金を受け取った側が、お返しをすること

昔の結納も、仲人が行き来する形だった

辞書の日本大百科全書によると、古くは仲人が酒と肴を持って女性の家を訪れていました。縁談の承諾を得れば、その場で酒を酌み交わして婚約を認め合ったそうです。

仲人が両家の間に立つ形は、結納の古い姿に近いものなんです。結納の移り変わりは結納の歴史と由来で紹介しています。

正式結納の流れを3者の動きで見る

正式結納は、両家が同じ場所に集まらないので、誰がいつ何をしているのかが分かりにくいですよね。ここでは、男性側・女性側・仲人の3者の動きに分けて見ていきます。

正式結納の流れを、男性側の家・仲人・女性側の家の3者の動きに分けて示した図解
順番男性側の家仲人女性側の家
1結納品と目録を用意して待つ男性側の家を訪ねる受書を用意して待つ
2仲人に結納品を託す結納品を預かる迎える準備をする
3仲人を見送る女性側の家へ結納品を届ける結納品を受け取り、目録を改める
4待つ受書を預かる仲人に受書を託す
5受書を受け取る男性側の家へ受書を届ける結納返しがあれば仲人に託す
6結納返しがあれば受け取る両家の間をもう一度行き来する仲人を見送る

これは、仲人が両家を行き来して結納品と受書をやりとりする、という説明を3者の動きに分けたものです。細かな手順や作法は、地域や家によって違います。

男性側の家の動き

男性側は、結納品と目録を用意して、仲人に託します。結納品は婚約のしるしに贈る品々で、結納金もその中に含まれます。

仲人が受書を持って戻ってきたら、それを受け取って結納が調ったことになります。

女性側の家の動き

女性側は、仲人から結納品を受け取り、目録を見て品物を確かめます。そのうえで、受け取ったしるしの受書を仲人に託します。

ゼクシィは、受書は本来受け取る側が用意するものの、品目を書く必要があるため、最近は贈る側が一緒に用意することも少なくないとしています。

仲人の動き

仲人は、両家の間を往復して品物を届ける役です。両家が直接会わない正式結納では、仲人が両家をつなぐ唯一の窓口になります。

『仲人さんの負担が大きそう…』と感じる方もいますよね。正式結納では、仲人に何度も足を運んでもらうことになるので、お願いする時は前もって段取りをよく相談しておきましょう。

正式結納でそろえる結納品

正式結納では、結納品は9品目が正式とされます。ゼクシィが紹介している関東式の9品目と、それぞれの意味をまとめました。

品目読み方意味
目録もくろく品名と数を書いた納品書のようなもの
長熨斗ながのしあわびを伸ばした長寿の縁起物
御帯料おんおびりょう結納金。昔は帯を贈った名残
末広すえひろ白い扇子。末広がりの繁栄を願う
友白髪ともしらが白い麻糸。共に白髪になるまでの願い
子生婦こんぶ昆布。子宝の願い
寿留女するめするめ。末永いご縁の願い
勝男武士かつおぶしかつお節。長く続く縁起物
家内喜多留やなぎだる酒料。今は現金を包むのが一般的

関西式では品名や飾り方が変わり、品目を1品ずつ別の台にのせて飾ります。品名や漢字の書き方は、地域やお店によって違うことがあります。

正式結納の日取り

ゼクシィは、お日柄を気にする人がいる場合は、大安や先勝、友引の午前中に行うのがお勧めとしています。正式結納は仲人が両家を行き来するので、移動の時間にも余裕を持たせておきましょう。

結納での仲人の役割

正式結納でも略式結納でも、仲人を立てる場合は、仲人が結納の進行の中心になります。

仲人の役割

仲人は、両家の間に立って結納を取り持つ人です。正式結納では両家を行き来し、両家が集まる結納では始まりの挨拶など進行を務めます。

ゼクシィは、仲人がいる結納では、始まりの挨拶を仲人が行うと説明しています。仲人を立てない場合は、男性の父が進行役を務めることが多いです。

両家が集まる結納での仲人の席

両家が一つの場所に集まる結納で仲人を立てる場合、仲人は下座に座ります。会食に移るタイミングで、仲人の席を上座に移すのが一般的とされています。

場面仲人の席
結納の儀式の間下座
会食に移ってから上座へ移る

仲人を立てる家は今は少ない

百貨店の結納の解説では、かつては仲人が司会進行を担うのが一般的だったが、今は両家の父親や本人が務める簡略な形も増えているとしています。

『仲人がいないと、きちんとした結納にならないの?』と心配になるかもしれません。でも今は、仲人を立てずに両家で結納を交わす形が主流です。

仲人がいなくても、結納として失礼になることはありません。

正式結納と略式結納の違い

正式結納と略式結納のいちばんの違いは、仲人の有無と、両家が顔を合わせるかどうかです。

正式結納と略式結納の違いを、仲人・場所・両家が会うかどうかで比べた図解
比べる点正式結納略式結納
仲人立てる立てない家が多い
場所男性の家と女性の家女性の家、料亭、ホテルなど
両家が会うか会わない一つの場所に集まって会う
進行役仲人男性の父が多い
結納品の数9品目が正式とされる7品目、5品目、3品目なども
正式結納の良いところ
  • 昔ながらの形を大事にできる
  • 両家が移動しなくてよい
  • 仲人が間に立つので、両家の気づかいが伝わりやすい
気をつけたいところ
  • 仲人をお願いできる人が必要
  • 仲人に何度も足を運んでもらう
  • 両家が顔を合わせる場は、別に作る必要がある

略式結納の流れや準備するものは、略式結納とは?正式との違いと流れで詳しく紹介しています。

正式結納をしたい時に考えたいこと

『親が正式な結納を望んでいる』という場合は、まず親が何を大事にしているのかを聞いてみましょう。仲人を立てたいのか、品物を正式にそろえたいのかで、選び方が変わります。

正式結納を考える時のチェック
  • 仲人をお願いできる人がいるか
  • 仲人に両家を行き来してもらう段取りが組めるか
  • 結納品を9品目でそろえるか、両家で決めたか
  • 両家が顔を合わせる場を別に作るか考えたか
親が大事にしたいこと合いやすい形
仲人を立てる昔ながらの形正式結納
結納品をきちんと9品目でそろえる略式結納で9品目を交わす
両家できちんと挨拶する略式結納、または顔合わせ食事会
親との会話の例

「結納は正式にしてほしいのよ」
「正式って、仲人さんを立てるということ?」
「そこまでは考えていないけど、結納品はきちんとそろえたいの」
「それなら、両家で集まって9品目を交わす形にしようか」

よくある行き違い

片方の家が「正式に」と言っていても、仲人を立てることまでは考えていない場合があります。「正式」が何を指すのかを、2人が間に入って確かめておきましょう。

結納の当日の流れは結納の流れとやり方で、口上の言葉は結納の口上の例文で紹介しています。

結納の形と日取りが決まったら、結婚式場探しも並行して始める人が多いです。両家の考えをそろえたこの機会に、式の時期や場所の希望も聞いておくと、その後の準備が進めやすくなりますよ。

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知恵袋でよくある相談:正式結納と仲人

Yahoo!知恵袋にも、正式な結納や仲人についての相談が寄せられています。閲覧の多いものから4つ選び、要点をまとめて答えますね。

相談1:「キチンとした結納」には仲人が必要?

母親の「結納はきちんと」という一言で、相手の親族が仲人をすることに。きちんとした結納には仲人が必要なのか、という相談です。

仲人を立てる正式結納は昔ながらの形ですが、仲人がいないと結納にならないわけではありません。今は仲人を立てない略式結納が主流です。

まずは、お母さんの言う「きちんと」が何を指しているのかを聞いてみてください。結納品をそろえることなら、仲人なしの略式でも十分に応えられます。

相談2:仲人を立てずに結納する時、司会進行は自分たちでする?

仲人を立てずに略式で結納をする場合、進行役は誰がするのか、という相談です。

仲人がいない場合は、男性の父が進行役を務めることが多いです。男性の父が不在の時は、母や本人が務めます。

ゼクシィは、口上はメモを見ながらでも大丈夫で、言いやすい言葉に変えても失礼ではないとしています。完璧に覚えようとしなくて大丈夫ですよ。

相談3:昔は顔合わせのあとに正式結納をしていたの?

今は略式結納が主流と聞いたけれど、昔は顔合わせのあとに仲人を立てた正式結納をしていたのか、という相談です。

正式結納は両家が直接会わない形なので、両家が顔を合わせる場は別にありました。今は、略式結納や顔合わせ食事会で両家が一度に会う形が多くなっています。

相談4:仲人を立てない場合は、結納をしなくてもいい?支度金にする?

仲人を立てない結婚なら結納はしなくてもいいのか、代わりに支度金を渡すものなのか、という相談です。

仲人を立てないことと、結納をするかどうかは別の話です。仲人なしで略式結納をする家もあれば、結納をせずに顔合わせ食事会にする家もあります。

ゼクシィは、支度金を、結納をしない場合に新郎側が用意して新婦側に渡す結婚準備のためのお金と説明しています。結納金と違って決まったルールはないので、渡すかどうかも両家で相談して決めて大丈夫です。

『どれが正解なの?』と迷ったら、まず両家の親の考えを聞いてみてください。結納をしない場合の考え方は結納をしないのはあり?でまとめています。

よくある質問

正式結納とは何ですか?

仲人が男性側と女性側の家を行き来して、結納品と受書をやりとりする形の結納です。両家は直接顔を合わせません。

仲人がいない結納は失礼ですか?

失礼ではありません。今は仲人を立てずに、両家が集まって結納を交わす略式結納が主流です。

仲人がいない場合、結納の進行は誰がしますか?

男性の父が進行役を務めることが多いです。不在の場合は、母や本人が務めます。

正式結納のあと、両家はいつ顔を合わせますか?

決まった時期はありません。正式結納の儀式では両家が会わないので、別に食事の席を設けるなど、両家で相談して顔を合わせる場を作りましょう。

正式結納の結納品は何品目ですか?

一般的には9品目が正式とされます。ただ、品名や数え方は関東式・関西式など地域によって違うので、結納品を買うお店で相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 正式結納とは、仲人が両家を行き来して結納品と受書を届ける結納
  • 両家は直接会わず、仲人が両家をつなぐ窓口になる
  • 今は仲人を立てずに両家が集まる略式結納が主流
  • 仲人を立てない場合は、男性の父が進行役を務めることが多い
  • 親が「正式に」と言う時は、何を大事にしたいのかを確かめる
結納ドットコム

結納ドットコム 編集部

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