結納の受書とは?書き方と渡すタイミング、いらない場合

結納の受書の書き方と渡し方を紹介する記事のアイキャッチ。白木の台にのせた受書

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結納の準備を進めていたら、相手の家から『受書はそちらで用意されますか?』と聞かれて、受書って何?と戸惑ってしまった方もいるはずです。

結論から言うと、結納の受書は「結納品を確かに受け取りました」と伝える受領書のようなものです。目録とセットで、受け取る側から贈る側へ渡します。

この記事では、受書を「誰が書く」「いつ渡す」「略式で省く時」の3つに分けて、記入見本と一緒にお伝えしますね。

目次

結納の受書とは?目録との関係

先に結論

結納の受書とは、結納品を受け取った側が「確かにいただきました」と伝えるために渡す書面です。贈る側の目録と対になっています。

ゼクシィでは、結納の受書を、結納品を確かに受け取ったと伝える受領書のようなものと説明しています。目録とセットで考えるものなんです。

目録は、贈る側が「この品々をお受け取りください」と品名と数を書いたものです。受書は、それに「確かにお受けしました」と応える書面です。

目録受書
誰から誰へ贈る側から受け取る側へ受け取る側から贈る側へ
役目贈る品の納品書のようなもの受け取ったしるしの受領書のようなもの
書く内容品名と数、お納めくださいの文品名と数、お受けしましたの文
表題目録(茂久録)受書(御受書・御受)

目録の書き方は結納の目録の書き方で詳しく紹介しています。

受書は結納品にも結納金にも

結納品の受書は、結納金も含めて受け取った品すべてに対して書きます。ゼクシィの説明では、結納金も結納品の1つに含まれるからです。

結納金だけを受け取る時も、受書を返すことで「確かにいただきました」と伝えられますよ。

結納金の受書なら、品目のところに「御帯料 壱封」のように、目録に書かれた名目をそのまま書きます。関西なら小袖料と書かれていることが多いので、目録に合わせてくださいね。

受書は誰が書く?誰が用意する?

ここでの結論

受書は本来、結納品を受け取る側が用意します。ただ、品目を書く必要があるため、最近は贈る側が目録と一緒に用意することも少なくありません。

『受け取る側なのに、何をもらうか分からないと書けないよね?』と思った方、その通りなんです。受書には目録と同じ品名と数を書くので、相手が何を贈るかが分からないと準備しにくいんですよね。

そのため、ゼクシィの説明でも、最近では贈る側が受書を一緒に用意することも少なくないとされています。

誰が用意するかの3つのパターン

パターンどんな時に確かめること
受け取る側が自分で用意目録の内容を事前に教えてもらえた品名と数を目録と合わせる
贈る側がセットで用意結納品と一緒に受書セットを買った名前の書き方を伝えておく
お店に筆耕を頼む字に自信がない、正式に仕上げたい仕上がりの日にちを確かめる

どのパターンにするかは、本人同士で確かめておくのが一番の近道です。例えば、こんなふうに聞いてみてください。

「受書はうちで用意した方がいいか、ご両親に聞いてもらえる?そっちで用意してくれるなら、名前の書き方だけ伝えるね」

贈る側が用意してくれる場合でも、受け取る側の名前の漢字は自分たちで伝えることになります。旧字体を使っている家族がいる時は、正しい字をメモして渡しておくと安心です。

結納の受書を誰が書く・いつ渡す・略式で省く時の3つに分けて並べた図解

結納の受書の書き方:記入見本

ここでの結論

受書は、右端に「受書」と書き、目録と同じ品名と数を並べ、受け取りましたという文、日付、名前を書きます。金額は目録と同じく書きません。

ここからは、結納の受書の書き方を順に見ていきます。縦書きで、右から左へ書き進めます。

受書を書く順番
  1. 右端に表題「受書」(「御受書」「御受」とも)を書く
  2. 目録と同じ品名と数を書き並べる
  3. 「右幾久敷御目出度御受納仕り候也」などの文を書く
  4. 日付を書く
  5. 受け取った側の名前を書く
  6. 贈ってくれた側の名前(宛名)を書く

記入見本

受書を読む順に並べると、こんな形になります。

読む順書く内容の例
1受書
2長熨斗、御帯料(壱封)、末広など、目録と同じ品名と数
3右幾久敷御目出度御受納仕り候也
4〇月吉日
5□□ ◇◇(受け取った側)
6〇〇 △△ 様(贈ってくれた側)

結びの文は「右の品々を、幾久しくめでたくお受けいたしました」という意味です。目録と同じく、結納金の金額は書きません。

差出人と宛名は、目録とちょうど入れ替わる形になります。名前の書き方(本人名・父親名・家の名前)は、目録とそろえておくときれいですよ。

目録の差出人の書き方受書の名前のそろえ方の例
本人の名前受け取った本人の名前から、贈った本人の名前へ
父親の名前受け取った側の父親の名前から、贈った側の父親の名前へ
〇〇家受け取った側の家の名前から、贈った側の家の名前へ

『目録が本人名なのに、受書を父親名にしてしまった』ということがないように、相手の目録の形を先に聞いておきましょう。

目録の中身が分からない時の書き方

『当日まで目録の中身が分からない…』という時もありますよね。そんな時のために、ゼクシィでは2つの書き方が紹介されています。

品目が分からない時
  • 品目を「御結納品 一式」とまとめて書く
  • 「御目録之通幾久敷受納仕り候也」(目録の通りに受け取りました)と書く

この書き方なら、品目を一つずつ書かなくても受書として使えます。相手にどんな品を贈るか聞きにくい時にも便利なんです。

受書の置き方

受書は、白木の台にのせて渡します。家族書や親族書も交わす時は、ゼクシィの説明では、白木の台の一番下に親族書、その上に家族書を重ね、目録や受書はさらにその上にのせます。

書類が何枚も重なる時は、この順番を覚えておくと当日あわてませんよ。家族書については結納の家族書・親族書とは?で紹介しています。

よくある失敗

受書の品名を自分で書いて、目録と漢字や数が食い違ってしまうことがあります。目録の内容が分かる時は、一字ずつ見比べてから書きましょう。

受書を渡すタイミングと口上

受書は、結納の当日に、目録を確かめた後で渡します。ゼクシィで紹介されている関東式・略式の流れを見てみましょう。

受書を渡す流れ(関東式・略式の一例)
  1. 男性側が結納品を納める
  2. 女性本人が目録を確かめ、父、母の順に回す
  3. 女性の母が受書を男性本人の前に運ぶ
  4. 女性の父が口上を述べる
  5. 男性本人が受書を確かめ、父、母の順に回す
結納の当日に目録を確かめてから受書を渡すまでの流れを順番に示した図解

受書を渡す時の口上は、短い決まり文句です。

場面話す人口上の例
受書を渡す女性の父「受書でございます。いく久しくお納めください」
受書を受け取る男性本人「ありがとうございます。いく久しくお受けいたします」

本来は決められた口上以外は口に出さないのが決まりとされていますが、ゼクシィでは、口上はメモを見ながらでも大丈夫と紹介されています。緊張しやすい方は、受書と一緒に小さなメモを用意しておくと安心ですよ。

ほかの場面の口上は結納の口上の例文で紹介しています。

受書はいつまでに用意する?

受書は当日に渡すものなので、結納の日までに書き上げておきます。女性宅で結納を行う場合、ゼクシィの例では、女性側が先に結納返し(なければ受書のみ)を飾っておく流れになっています。

当日の段取り全体は結納の流れとやり方で詳しく説明しています。

結納返しにも受書はいる?

関東式で結納返しをする時は、女性側から男性側へ結納品を納めます。ゼクシィの例では、結納返しも同じ手順で納めるとされています。

つまり、結納返しを受け取る男性側も、受書を渡す形になるんです。結納返しがない時は、女性側の受書だけで大丈夫ですよ。

関西式の受書

関西式では、男性側が女性側に結納を「納める」形が中心です。ゼクシィで紹介されているホテルの婚礼コーディネーターの話では、女性側は受書と、1割程度の返礼を「お多芽(おため)」として渡すのが一般的なようです。

地域によって受書と一緒に渡す物が変わるので、相手の地域の形を一度確かめておきましょう。

受書がいらない場合と、省く時の考え方

ここでの結論

受書は、結納品を取り交わす儀式の中で使うものです。顔合わせの食事会で結納金だけを渡す時など、簡略な形では省く家もあります。

結納は家や地域で形が大きく違います。受書がいるかどうかも、両家の考え方で決めて大丈夫なんです。

受書を省くか迷った時に確かめること
  • 結納品や目録が贈られるかを確かめる
  • 贈る側が受書を求めているかを聞く
  • 結納返しをするかどうかを両家で話す
  • 略式でも、相手の家が形を大事にしているか確かめる
場面受書の考え方
正式・略式の結納で結納品を受け取る用意するのが一般的
結納金だけを受け取る用意すると丁寧。省くかは両家で決める
顔合わせの食事会で結納金を受け取る省く家もある。事前に確かめる
結納をしない必要ない

例えば、顔合わせの席で結納金を渡されると聞いていたら、「受書はご用意した方がよろしいですか」と本人同士で一度確かめておくと安心です。

結納そのものの形は結納とは?で説明しています。

知恵袋でよくある受書の相談

Yahoo!知恵袋に寄せられた、結納の受書の相談から3つ選んで答えますね。

相談1:受書は誰が準備する?どう用意すればいい?

女性側として、結納の受書を誰がどうやって準備するのか知りたい、という相談です。

受書は本来、受け取る側の女性側が用意します。ただ、最近は贈る側が結納品と一緒に用意することも少なくありません。まずは彼に「受書はどちらで用意するか」を両親に聞いてもらうのが早道ですよ。

相談2:受書はその場で書くもの?

男性側が持ってくる目録に対する受書は、当日その場で書くのか、という相談です。

受書は、当日までに書き上げておいて、目録を確かめた後に渡すものです。目録の中身が事前に分からない時は、「御結納品 一式」や「御目録之通」の書き方を使えば、前もって準備できます。

相談3:顔合わせで結納金を受け取る時も受書はいる?

両家の顔合わせ食事会で結納金を受け取ることになった。その場合でも受書は必要か、という相談です。

顔合わせの食事会は、結納ほど決まりごとがない場です。受書を省く家もありますが、渡すと丁寧な印象になります。相手が受書を考えているか、本人同士で確かめておきましょう。

相手が受書を持ってきてほしいと考えているのに、こちらが用意していないと、当日気まずくなってしまうこともあります。迷ったら、用意しておいて使わずに済む方が気持ちは楽ですよ。

受書の準備が済んだら

受書まで準備ができたら、結納の日が待ち遠しくなりますよね。結納や顔合わせの日取りが決まったら、式場探しも並行して始める人が多いんです。

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よくある質問

結納の受書とは何ですか?

結納品を確かに受け取ったと伝える、受領書のようなものです。贈る側の目録とセットで、受け取る側から渡します。

受書に結納金の金額は書きますか?

金額は書きません。目録と同じく「壱封」とするのが基本です。

受書は誰が用意しますか?

本来は受け取る側が用意しますが、品目を書く必要があるため、贈る側が目録と一緒に用意することも少なくありません。

目録の中身が分からない時はどう書けばいいですか?

品目を「御結納品 一式」とまとめるか、「御目録之通幾久敷受納仕り候也」と書く方法があります。

略式結納でも受書は必要ですか?

略式結納で結納品を受け取るなら、用意するのが一般的です。顔合わせの食事会など簡略な形では省く家もあるので、両家で確かめましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 結納の受書は、結納品を受け取ったしるしの受領書のようなもの
  • 本来は受け取る側が用意するが、贈る側が一緒に用意することも多い
  • 書き方は目録と同じ品名と数、受け取りの文、日付、名前
  • 中身が分からない時は「御結納品 一式」などの書き方がある
  • 当日は目録を確かめた後に、口上を添えて渡す
  • 顔合わせなど簡略な形では、受書を省く家もある
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結納ドットコム 編集部

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