婿養子・婿入りの結納金|女性側から贈る場合の考え方

婿養子・婿入りの結納金を紹介する記事のアイキャッチ。白木の台にのせた金封を差し出す手元

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彼が婿養子に入ってくれることになったけれど、『結納金って、うちから出すの?』と戸惑っている方も多いはずです。婿入りする側の親御さんも、『何を用意すればいいんだろう』と迷いますよね。

結論から言うと、婿養子・婿入りの結納金は、女性側から男性側へ「御袴料(おんはかまりょう)」として贈るのが基本です。

この記事では、婿養子・婿入り・苗字だけ変える場合の3つに分けて、誰が贈るか、表書き、結納返しの考え方をお伝えしますね。

目次

婿養子の結納金は女性側から贈るのが基本

先に結論

結納金は「相手に姓を変えてもらう側が贈る」のが原則です。男性が女性の家の名字になるなら、女性側から男性側へ贈ります。

ゼクシィは、結納金を誰が出すかについて「相手に姓を変えてもらう側が贈る」のが正解だと説明しています。辞書でも、結納は通例、男性の家から女性の家へ贈られ、婿養子の場合はその逆とされています(日本大百科全書)。

『お婿さんをもらう側が出すなんて、聞いたことがない』と感じる親御さんもいるかもしれません。実は、昔から辞書に書かれているくらい、ごく自然な形なんです。

普通の結納とどこが入れ替わる?

婿入りの場合は、贈る側と受け取る側がそのまま入れ替わります。

項目女性が男性の名字になる場合婿入りの場合
結納金を贈る側男性側女性側
受け取る側女性側男性側
結納金の呼び名御帯料・小袖料御袴料
お返しをする側女性側男性側
席順で上座に座る側男性側女性側

席順についても、ゼクシィは婿取りの場合は女性側が上座になると説明しています。並び方は結納の席順で紹介しています。

結納そのものの意味は結納とは?意味と由来で紹介しています。結納金の意味は結納金とは?で詳しくお伝えしています。

婿養子・婿入り・苗字だけ変える場合の3パターンで整理

『婿養子と婿入りって、結納金の扱いが違うの?』という疑問もよく聞きますよね。ここでは、よく話に出る3つの形に分けて見ていきます。

婿養子・婿入り・苗字だけ変える場合の3パターンで、結納金を贈る側と表書きをまとめた図解
形どんな形か(一般的な使われ方)結納金を贈る側表書きの例
婿養子女性の親と養子縁組をして、その家の子にもなる形を指すことが多い女性側御袴料
婿入り男性が女性の家に入る形を広く指す言い方女性側御袴料
苗字だけ変える結婚で女性の名字を選ぶが、養子縁組はしない形女性側が基本御袴料

ゼクシィは、男性が婿養子に入ったり、女性の姓を名乗ったりする場合は、女性側から男性側へ「御袴料」という名目で結納金を贈ると説明しています。

つまり、名字をどちらに合わせるかが目安になります。養子縁組をするかどうかで、結納金の向きは変わらないと考えておいて大丈夫です。

手続きの違いは窓口で確認を

婿養子と、苗字だけ変える結婚とでは、役所の手続きが違います。手続きの細かいところは、住んでいる市区町村の窓口で確かめておきましょう。

婿で苗字だけ変える時は話し合いがいちばん大事

婿で苗字だけ変える場合は、家としてのつながりの考え方が家ごとに違います。

「名字は変えるけど、家を継ぐわけではない」と考える家もあれば、「名字を継いでもらうのだから、お婿さんとして迎える」と考える家もあります。

『うちは苗字だけだから、結納金はどっちが出すの?』と迷った時は、こんなふうに聞いてみてください。

「名字はこちらに合わせてもらうので、結納金はこちらから用意しようと思っています。そちらのお考えも聞かせてもらえますか」

先に女性側から申し出ておくと、男性側の親も話しやすくなりますよ。

婿入りの場合は結納品も女性側から?

結納金だけでなく、結納品も女性側から贈る形になります。ゼクシィは、男性が名字を変える(婿入りする)場合は、女性側が結納金や結納品を贈ると説明しています。

関西式の結納についても、男性側が女性側に納める形で、婿養子の場合は逆になるとされています。

『結納品まで用意するのは大変そう』と感じる方もいますよね。最近は結納金や熨斗など3品目程度に簡単にした結納も増えているので、品数は両家で相談して決めてかまいません。

用意するもの婿入りの場合に用意する側ひと言
結納金(御袴料)女性側のし袋に入れて贈る
結納品女性側品数は家で決めてよい
目録女性側結納品の品名と数を書く
受書男性側受け取ったしるしの書類。贈る側がまとめて用意することもある

結納品の中身は結納品とは?で紹介しています。

婿入りの場合の結納金の表書きとのし袋

表書きの目安

女性側から男性側へ贈る結納金の表書きは「御袴料」「御袴地料」です。百貨店の結納の説明では、名入れは男性側の名入れと合わせるとされています。

御袴料は、昔は女性から男性へ袴を贈っていた名残の呼び名です。百貨店の説明では、かつての結納で男性から女性へ帯や小袖を、女性から男性へ袴を贈っていたことから、こう呼ぶようになったとされています。

のし袋の選び方

結納金の袋の選び方は、贈る向きが逆になっても同じです。

婿養子の結納金ののし袋で確かめること
  • 表書きを「御袴料」か「御袴地料」にする
  • 水引は紅白か金銀の、ほどけない結び方のものを選ぶ
  • 中袋(中包み)付きの、華やかな金封を選ぶ
  • お札は新札で用意する
  • 金額が多く袋に入らない時は、桐の箱を使う方法もある

結納・結婚の水引は、夫婦は2人で1組という意味合いから、10本にして使うとされています(百貨店の進物の解説ではそう説明されています)。

水引の結び方は、結び切り・あわじ結びなど出典によって説明が分かれます。地域によっても違うので、結納品の専門店や売場で「婿入りの結納です」と伝えて相談すると安心です。

袋の書き方や入れ方は結納金の袋(のし袋)の選び方と書き方で詳しく紹介しています。

婿養子の結納返しと金額の考え方

『婿養子の場合、結納返しはどうするの?』と気になりますよね。結論から言うと、考え方は普通の結納とまったく同じで、向きだけが逆になります。

結納返しの目安

婿入りの場合は、結納金を受け取った男性側がお返しをする側になります。関東では半返し、関西では1割程度といわれますが、しない家も多くあります。

ゼクシィは、関東式は頂いた半額(半返し)や3分の1程度、関西式だと1割が結納返しの相場と紹介しています。百貨店の説明でも、関東では半返しが一般的で、関西では一割返しや、お返しをせず嫁入り道具で応えるなど多様だとされています。

婿入りの場合は、この「嫁入り道具」にあたる部分を男性側がどう考えるかを、両家で話しておくと安心です。

結納返しをしない家も多い

ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)では、結納をした人のうち「結納返しはしていない」は40.9%でした。

結納返しを用意しない代わりに、記念品を贈り合ったり、最初からお返しの分を差し引いた額で結納金を包んだりする方法もあります。

結納金の金額は婿入りでも同じように決める

婿入りに限った結納金の調査は、見当たりませんでした。全体の数字としては、ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)で結納金の平均は95.2万円、最も多いのは100~150万円未満でした。

ただ、これは結納金があった人の数字です。

両家の事情や地域で大きく変わるので、数字に合わせる必要はありません。金額の決め方は結納金の相場を参考にしてみてください。

よくある失敗

「婿に来てもらうのだから、多めに包まないと」と片方の家だけで金額を決めてしまうことがあります。受け取る側がお返しに困らないよう、金額や結納返しの有無は事前に両家で確かめておきましょう。

婿入りの結納を親に相談する時の話し方

婿入りの結納は、親世代にとって経験が少ない形です。『どう切り出せばいいの?』と悩む方もいますよね。

ここでは、本人から親へ話す時の言い方の例を紹介します。

誰に何を伝えるか言い方の例
女性の親結納金はこちらから贈る形になること「彼がうちの名字になってくれるので、結納金はうちから贈るのが一般的みたい。どうするか一緒に考えてもらえる?」
男性の親結納金を受け取る側になること「今回は向こうの家から結納金をいただく形になるみたい。お返しをどうするか相談させて」
両家そろって形と金額を話し合いたいこと「結納をするか、顔合わせだけにするかも含めて、両家で決められたらうれしいです」
婿入りの結納で、ふたりが親に話して結納金と結納返しを決めるまでの順番を示した図解
婿入りの結納を決める順番
  1. ふたりで、結納をするか顔合わせにするかの希望を話す
  2. 女性側の親に、結納金を贈る側になることを伝える
  3. 男性側の親に、受け取る側になることと結納返しの考えを聞く
  4. ふたりが間に立って、金額と結納返しの有無をそろえる
  5. 日取りと場所を決めて、のし袋や結納品を用意する

婿入りだからといって、結納をしなければいけないわけではありません。

顔合わせ食事会だけにする家もあります。迷ったら結納と顔合わせの違いも読んでみてください。

知恵袋でよくある相談:婿入りの結納金

Yahoo!知恵袋には、婿養子・婿入りの結納金の相談がたくさん寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選び、要点をまとめて答えますね。

相談1:妻の苗字を名乗る時、結納金はどちらが出す?

結婚して男性が女性の名字になる場合、結納金はどちらからどちらへ贈るのか、という相談です。

基本は、名字を変えてもらう側の女性側から、男性側へ贈ります。表書きは「御袴料」です。

ただ、あくまで基本の形です。両家が「今回はなしにしよう」と決めれば、それでかまいません。

相談2:婿養子になる時、結納金は男性が用意するもの?

婿養子に入るのに、結納金は男性側が用意するのかと迷っている、という相談です。

婿養子の場合は、男性側が用意するのではなく、受け取る側になるのが基本の形です。男性側は、結納返しをするかどうかを考えておけば大丈夫です。

『受け取るだけでいいの?』と落ち着かない時は、記念品を贈るなど、気持ちを形にする方法もあります。

相談3:兄が婿に行き、結納金をもらった。結納返しはどうする?

婿に行く兄の家として結納金を受け取り、結納返しをどうするかを知りたい、という相談です。

婿入りの場合は、男性側が結納返しをする側です。関東の半返し、関西の1割程度という目安はありますが、しない家も多いので、まずは女性側の考えを聞いてみましょう。

お返しの品物で迷ったら、結納返しとは?も参考になります。

結納の段取りが決まったら式場探しも

結納金の向きや結納返しの考えがまとまると、ほっとしますよね。結納や顔合わせの日取りが決まったら、結婚式の式場探しも並行して始める人が多いです。

婿入りの結婚式で、どちらの家の地域で式を挙げるかなども、早めに相談しておくと進めやすくなります。

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よくある質問

婿養子の場合、結納金はどちらが出しますか?

女性側から男性側へ贈るのが基本です。「相手に姓を変えてもらう側が贈る」という原則があるためです。

婿入りの結納金の表書きは何と書きますか?

「御袴料」または「御袴地料」が一般的です。昔、女性から男性へ袴を贈っていた名残の呼び名です。

苗字だけ変える場合も女性側が結納金を出しますか?

名字を合わせてもらう側が贈るのが基本なので、女性側から贈る形になります。ただ、家の考え方で違うので、両家で確かめておきましょう。

婿入りの場合、男性側は嫁入り道具のような準備をしますか?

決まった形はありません。百貨店の説明では、関西では結納のお返しを嫁入り道具で応える例もあるとされています。婿入りの場合にどうするかは、新生活の準備と合わせて両家で話し合っておくと安心です。

婿養子の場合、結納返しは必要ですか?

結納金を受け取った男性側がお返しをする形になりますが、結納返しをしない家も多くあります。両家で話し合って決めてかまいません。

まとめ

この記事の要点
  • 婿養子・婿入りの結納金は、女性側から男性側へ贈るのが基本
  • 表書きは「御袴料」「御袴地料」
  • 婿養子・婿入り・苗字だけ変える場合とも、名字を合わせてもらう側が贈る
  • 結納返しは男性側がする形になるが、しない家も多い
  • 金額やお返しは、ふたりが間に立って両家でそろえる
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結納ドットコム 編集部

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