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結納の準備をしていると、『そもそも結納っていつから始まったの?』と気になってきますよね。昔のやり方を知っておくと、親世代の話も分かりやすくなります。
結論から言うと、結納の歴史は両家が酒と肴を共にして縁を結ぶならわしから始まったとされます。その後、品物やお金を贈る形に変わり、令和の今は略式結納や顔合わせ食事会が中心です。
この記事では、結納の由来と起源、昔から今への移り変わりを年表で見ていきますね。
結納の由来は?「言い入れ」と「結いの物」の2つの説
結納という言葉の由来には、大きく2つの説があります。結婚の申し込みを意味する「言い入れ」から来たという説と、両家が共にする飲食「結いの物」から来たという説です。
結納の意味は、デジタル大辞泉で「婚約成立のしるしに、両当事者かその親が金銭または品物を取り交わすこと」とされています。では、なぜ「結納」と書いて「ゆいのう」と読むのでしょうか。
| 説 | 内容 | 紹介している出典 |
|---|---|---|
| 言い入れ説 | 結婚の申し込みを意味する「言い入れ」がなまって「ゆいいれ」になり、「結納」の字を当てた | デジタル大辞泉・日本国語大辞典・世界大百科事典 |
| 結いの物説 | 家と家が親戚になるために共にする飲食や、その酒肴を「ユイノモノ」と呼んだ | 世界大百科事典・日本大百科全書・ゼクシィ |
世界大百科事典は、近世の記録に「言入」「結入」と書かれた例が多いことから、言い入れ説を紹介しています。同じ事典は、語の意味から見ると「結いの物」だとも説明しているんです。
『結局どっちが正しいの?』と思いますよね。百科事典でも両方の説を並べて紹介しているので、どちらか一方に決まっているわけではありません。
「ユイ」はどんな意味?
日本大百科全書によると、両家が共に飲み食いすることで、共同で働く「ユイ」の関係を結ぶ親戚になる、という考え方があります。結納という言葉も、このユイに基づくという説があるんです。
つまり結納の起源には、両家が縁を結んで助け合う関係になるという意味が込められていたと考えられます。読み方の詳しい話は結納の読み方で紹介しています。
結納の起源と昔の結納:酒と肴を交わすならわし
ここからは、昔の結納がどんな形だったのかを見ていきましょう。今の結納とはかなり様子が違うんです。
日本大百科全書によると、古いならわしでは結納にお金は伴わず、品物も飲食のためのものでした。仲人が酒と肴を持って女性の家を訪ね、承諾を得たらその場で酒を酌み交わして婚約を認め合ったとされます。
この酒を持っていく行事は、地域によって「酒入れ」「樽入れ」「茶のもの」などと呼ばれていたそうです。
例えばこんな場面を思い浮かべてみてください。
「この縁談、どうかお受けいただけませんか」
「ありがたいお話です。では、一献(いっこん)いかがでしょう」
形式ばった書類やお金ではなく、一緒に酒を飲むことが婚約のしるしだったわけですね。
婿入り婚から嫁入り婚へ
世界大百科事典は、夫が妻の家に通う婿入り婚では、酒を届ける「タルイレ」が結婚の成立の儀式であることが多かったと説明しています。
そして、結納が大事になったのは、妻が夫の家に入る嫁入り婚、とくに村の外の家と結婚することが増えてからとされています。
ゼクシィの一般向けの解説では、平安時代は男性が酒と肴を持って通う「通い婚」、鎌倉時代に「嫁入り婚」となり、育ててくれたお礼として酒や反物を贈るようになった、と紹介されています。
百科事典では「婿入り婚から嫁入り婚へ」という流れで説明していて、平安・鎌倉という時代名は出てきません。時代名はゼクシィの解説によるものと覚えておくと安心です。
結納を受けた後の昔の習わし
ブリタニカ国際大百科事典によると、明治より前には、結納を受けた女性が初めてお歯黒(初鉄漿・はつかね)をつける地方もあったそうです。
結納が「この人はもう婚約している」という目に見えるしるしだったことが分かりますね。今の婚約指輪にも、少し通じるところがあるかもしれません。
結納の歴史を年表で見る:3つの段階
結納の移り変わりを、大きく3つの段階に分けて年表にしました。この記事の独自のまとめなので、年代は出典にあるものだけを書いています。

| 段階 | 出典にある主なできごと | 結納の形 |
|---|---|---|
| 段階1:酒と肴で縁を結ぶ | 仲人が酒と肴を持って女性の家を訪ね、承諾を得たら酒を酌み交わす(日本大百科全書)。ゼクシィは平安時代の通い婚の習慣として紹介 | 飲食が中心。お金は伴わない |
| 段階2:二つの儀礼に分かれ、作法が整う | 嫁入り婚の広まりで、酒入れなどは最初の婚約とされ、後から金品を届けて婚約を確かにする儀礼に分かれた。作法は小笠原流などを手本に整えられた(日本大百科全書) | 金品を届ける儀式へ |
| 段階2の記録 | 1746年の浄瑠璃に「今川殿結納の印として」という用例(日本国語大辞典)。19世紀前半の阿波国(今の徳島県)の記録に、末広・こんぶ・するめなどを贈った例 | 縁起物と金子(きんす)を贈る |
| 段階3:お金と目録、そして略式へ | 品物は嫁の衣装や装身具が中心になり、近年は金銭に目録を添える形が多い(百科事典マイペディア)。今は仲人を立てない略式結納が主流(ゼクシィ) | 略式結納・顔合わせ食事会 |
小笠原流は、武家の礼法として知られる作法の流派です。結納の手順に決まった型があるのは、こうした礼法を手本に整えられてきたからなんですね。
江戸時代の記録に見る結納品
日本国語大辞典には、19世紀前半の阿波国の結納として、反物や縮緬(ちりめん)、真綿、末広、こんぶ、するめ、干し鯛、樽などを贈った例が載っています。小袖代として金子を贈ることもあったそうです。
今の結納品にある末広・子生婦(こんぶ)・寿留女(するめ)が、すでにこの頃の記録に見えるのは面白いところですよね。
それぞれの品に込められた意味は結納品それぞれの意味で紹介しています。
結納金を「御帯料」と呼ぶのは昔の名残
今の結納金には、関東では「御帯料(おんおびりょう)」、関西では「小袖料(こそでりょう)」という呼び方が残っています。女性側から男性側へ贈る時は「御袴料(おんはかまりょう)」です。
ゼクシィは、かつての結納では結納金を今のような現金ではなく、帯や着物で贈る風習があった名残だと説明しています。
| 今の呼び方 | もとになった贈り物 | 贈る向き |
|---|---|---|
| 御帯料 | 帯 | 男性側から女性側へ(関東) |
| 小袖料 | 小袖(着物) | 男性側から女性側へ(関西) |
| 御袴料 | 袴 | 女性側から男性側へ |
世界大百科事典にも、仲人を通して男女が帯を贈り合って婚約とする地方があった、と書かれています。名前の中に、昔の結納の姿がそのまま残っているわけですね。
日本の結納は「少額の類」
世界大百科事典は、結納を「婚資(bride-wealth)」の一種と説明しています。結婚の時に家から家へ財を贈るならわしは、世界のあちこちにあるんです。
そのうえで、日本の結納の額は他の社会と比べると少額の類に入る、と書かれています。『結納金って大きな金額のイメージ…』と思っていた方には、少し意外かもしれませんね。
昔の結納から今の結納へ:何が変わり、何が残った?
『昔と今で、結納って何が違うの?』という疑問に、ここでお答えしますね。大きく変わったのは「誰が進めるか」と「何を贈るか」です。
昔の結納は仲人が両家を行き来して進めるのが一般的でした。今は仲人を立てず、両家が一か所に集まる略式結納が中心で、結納の代わりに顔合わせ食事会をする家もたくさんあります。
- 婚約のしるしとして両家が品物を交わす考え方
- 長熨斗・末広・友白髪などの縁起物
- 「幾久しく」という決まり文句の口上
- 仲人を立てる家が少なくなった
- 育ててくれたお礼という意味が薄れた
- 結納の代わりに顔合わせ食事会を選ぶ家が増えた

ゼクシィは、現代では「育成のお礼」という意味は薄まったと説明しています。結納金も、今は2人の新生活の準備に使うという考え方が増えています。
百科事典マイペディアの「近年では金銭に目録を添える形が多い」という説明も、品物からお金へ移ってきた流れをよく表していますね。
令和の結納はどうなっている?
令和の今は、結納をする人自体が少数派です。ゼクシィ結婚トレンド調査2024では、結納をせずに顔合わせ食事会だけをした人が大半でした。
| 比べる点 | 昔の結納 | 令和の結納 |
|---|---|---|
| 進行役 | 仲人 | 両家の父や本人 |
| 場所 | 女性の家など | 料亭・ホテル・レストランなど |
| 贈る物 | 酒肴、反物、金子 | 結納品・結納金・婚約記念品 |
| 選び方 | 地域や家のしきたりに従う | 両家で話し合って形を決める |
実際の割合は結納をする割合で、最近の傾向は最近の結納事情で詳しく紹介しています。
『昔ながらの結納をしないと、親が寂しがるかな』と心配な方もいますよね。百貨店の解説でも、結納は行わなくてはならない儀式ではないとされているので、両家の希望を聞いて決めれば大丈夫ですよ。
知恵袋でよくある相談:昔と今の結納の違い
Yahoo!知恵袋には、昔の結納と今の結納の違いについての相談も寄せられています。閲覧の多い相談から3つ選び、要点をまとめてお答えしますね。
昭和の頃は結納金や結納返し、仲人を立てるのが一般的だったように思うが、今はどう変わったのか、という相談です。
大きく変わったのは仲人と結納そのものの扱いです。今は仲人を立てない略式結納が主流で、結納の代わりに顔合わせ食事会をする人が多数派になっています。
結納金や結納返しも、両家で話して用意するかどうかを決める家が増えました。
大安・友引・先勝などいろいろあるが、結納は大安がいいと言われるのはなぜか、という相談です。
大安・友引などの「六曜」は、デジタル大辞泉によると、もともと中国で時刻の吉凶を占うものとされていました。日本では明治6年(1873)に太陽暦を採用した後、日の吉凶占いとして取り入れられたそうです。
日本大百科全書には、今も婚礼では大安が選ばれると書かれています。ただ、最近は土日祝日に行う家も多く、どこまで気にするかは両家の考え次第です。
結婚式をしないつもりだが、その場合は結納もしなくてよいのか、という相談です。
結納と結婚式は別の行事なので、どちらをするかはそれぞれ決めて大丈夫です。結婚式をするかどうかとは別に、婚約のけじめをどう形にするかを両家で話してみてください。
歴史を知ったら、これからの準備へ
結納の形が時代とともに変わってきたように、結婚式の形も今はいろいろです。顔合わせや結納の日取りが決まったら、式場探しも並行して始める人が多いですよ。
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よくある質問
結納の起源はいつですか?
はっきりした始まりの年は分かっていません。百科事典では、仲人が酒と肴を持って女性の家を訪ね、酒を酌み交わして婚約を認め合ったことが古い形とされています。
結納の由来は何ですか?
結婚の申し込みを意味する「言い入れ」がなまったという説と、両家が共にする飲食「結いの物」から来たという説があります。
昔の結納と今の結納はどう違いますか?
昔は仲人が両家を行き来するのが一般的でした。今は仲人を立てない略式結納が中心で、顔合わせ食事会だけにする家も多くなっています。
結納金を御帯料や小袖料と呼ぶのはなぜですか?
昔は結納として帯や着物を贈っていたからです。その名残で、今もお金を包む時に御帯料(関東)や小袖料(関西)と書くことがあります。
令和の今も結納をする人はいますか?
います。ただし少数派で、多くの人は結納の代わりに顔合わせ食事会をしています。地域や家によっても違います。
まとめ
- 結納の由来には「言い入れ」説と「結いの物」説の2つがある
- 昔の結納は、仲人が酒と肴を持って女性の家を訪ねるならわしだった
- 嫁入り婚の広まりとともに、金品を贈る儀式へ変わり、作法が整えられた
- 品物は衣装や装身具から、金銭に目録を添える形へ移ってきた
- 令和の今は略式結納が中心で、顔合わせ食事会だけにする家も多い





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